200916「ミッドウェー」 (2020-09-17)

200916「ミッドウェー」

200916「ミッドウェー」

 

今日は、久ぶりに映画館で映画を見ました。コロナで自粛している間は、アマゾンプライムにはまっていました。3.11以来ですから6カ月ぶりです。

「ミッドウェー」は、戦争映画です。戦争映画は大好きです。ただ、先の大戦のヨーロッパ戦線なら、主人公に気持ちを同じくして映画を見られますが、やはり日本人ですから日本軍がやられる映画ですから、ちょっと複雑な心境です・・・。映画のつくりは良いと思います。カリスマパイロット:ディック・ベスト(エド・スクライン)と情報将校レイトン少佐(パトリック・ウィルソン)が主役ですが、アメリカ映画らしく、奥様や子供の関わり方も申し分ない映画です。戦闘シーンは迫力に満ちており、日本軍と戦っているアメリカ側が被害を受け、死者がでるシーンは涙が止まらず泣けました。

ただ、やはり日本人なので、複雑な気持ちにもなります。

我々は、歴史の結果を知っているから、ミッドウェー海戦は日本軍が負けるべくして負けたという思いでいましたが、勝つには勝つだけの理由があったことを映画は教えてくらました。パールハーバーで船が沈められてしまい、軍の音楽隊が行くところが無くなり、音楽隊なのでリズム感が良いという理由で暗号解析班に配属された隊員と情報将校の巧みな暗号解析力と分析力で日本の連合艦隊の空母の位置情報を前線に伝え、たまたま、アメリカの潜水艦:ノーチラス号を攻撃していた日本の駆逐艦が艦隊に戻るところをアメリカ軍の航空隊が発見したので、日本の空母の位置がわかったというようなことは、この映画で初めて知りました。戦闘シーンはド迫力でしたが、日本軍は負けるべくして負けた。アメリカ軍は勝つべきして勝った訳では無いという歴史の事実を知ることができました。そういう意味で歴史についての考えを変えさせられました。

日本海軍を語る場合、山本五十六連合艦隊司令長官は、今でも英雄でしょう。日本陸軍が悪かった、海軍は良かったという説もあります。ただ、私は、山本五十六について厳しく見ています。あまり評価していません。

真珠湾攻撃について、この映画ではレイトン情報将校の日本の空母の情報を取り上げなかったニミッツの前任太平洋戦域総司令官が解任され、ルーズベルト大統領が第二次世界大戦に参戦するため知っていて、わざと日本軍にパールハーバーを奇襲させたとの説もありますが、アメリカ側の被害を考えれば、そんなことは絶対に無いと確信しました。

真珠湾攻撃は成功だったのか?アメリカ軍人に「リメンバーパールハーバー」という意識を持たせたので失敗だったのではと思います。もちろん、敗戦したから言えることです。アメリカとの戦争に反対だった山本五十六が、何故、この作戦を立案して、陸軍の反対を押し切ってまで行ったか?自分の先見の明を証明したかったからかもしれません。

稀代の博打打:山本五十六がやりたかったからやった大博打でしょう。

最後に何故、アメリカとの戦争になったか?それは国民が望んだからだと思います。そして新聞が煽った。天皇陛下は望んでいなかったと信じています。