20250703 国宝
封切りは1カ月前でしたが、結構映画館は混んでいました。話題になるだけの映画だと思いました。
私は、今年で70歳になりましたが、一度も生で歌舞伎を観にいったことがありません。日本に歌舞伎を観にきた外国の方は、日本人は毎日歌舞伎を観ていると思うのではと思います。それは全てのヨーロッパ人がオペラを観ていると思っているのと同じことかもしれません。歌舞伎は観たことはありませんが、曾根佐紀心中等の物語はしっており、何となく、この映画の芸・芝居・踊りの凄さはわかります。
主役は吉沢亮、相役は横浜流星。両方ともNHK大河ドラマで主役を張った役者です。大河が大好きなので、両方ともよく知っているのですが、一緒に出る場面や交互に出てくると、どちらがどちらだった?と区別がつかなくなってきました。また、最初は、横浜流星の彼女だった高畑充希ちゃんが、途中で吉沢亮の奥さんになりましたので、余計に混乱しました。
横浜流星が吉沢亮に役も家も何もかも奪われたときに、流星の彼女を奪うという行為でいわゆる復習をする気持ちは理解できましたが、その時に高畑充希ちゃんが易々とついていってしまうという女心が理解できませんでした。
結局、名門の御曹司を差し置いて、やくざの倅が役と家を乗っ取り、人間国宝になるという物語でしたが、歌舞伎の世界は血筋ではないかと思います。
世の中の人が当然に考えるようにしないと色々な軋轢が起こる。それでも覚悟してやるか?自分には有り得ないと思いました。