2018年4月30日 レディ・プレイヤー1 (2018-05-02)

2018年4月30日 レディ・プレイヤー1

 

この映画の監督が「ジョーズ」「インディ・ジョーンズ」「ET」のスティーブン・スピルバーグであったことと、週間映画ランキングがドラえもん映画に続いて2位でしたので、4月の連休最終日に観に行きました。

正直、現役時代は映画観賞、或いはDVDを借りて観たことが殆どありませんので、映画には詳しくありません。ですから、映画監督と言えば、スピルバーグと黒澤明と北野武ぐらいしかわかりません。ちなみに前者お二方の映画は観たことがありますが、北野作品は観たことがないという、まったく映画を知らない駆け出しの映画ファンです。

巨匠にありがちな、きままな監督のスピルバーグがこの「レディ・プレイヤー1」にて何を訴えたかったのかつらつら考えてみるのも面白いと思います。

映画のあらすじは、いまから27年後の世界。人類はゴーグル1つですべての夢が実現するVRワールド[オアシス]に生きていた。そこは、誰もがなりたいものになれる場所。無敵のヒーローやハーレークイン、キティだってなれる夢の世界! ある日、オアシスの天才創設者からの遺言が発表される –「全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう」と。突然の宣告に誰もが沸き立ち、56兆円をめぐって、子供から巨大企業まで全世界の壮大な争奪戦が始まった! 果たして想像を超えた戦いの先に、勝利を手にするのは一体誰だ!

ゲームは「信長の野望」以外はやったことがありませんし、仮想世界のことはあまり興味がありません。ましてはこの映画の原作のアーネスト・クライン作の「ゲームウォーズ」も読む気にはなりません。また、映画中には「シャイニング」の舞踏会のシーンがありましたが、ホラー映画は観たいとも思いません。

それでも、この映画は面白く観られました。ただ、仮想社会での映像は凄いですが、実態映像と違い、ヒヤヒヤ感が感じられませんでした。この感覚はゲームをするのと似ていると思いました。ただこの感覚を超える演出として最後に仮想と実態が交互に出てきて、ハラハラドキドキさせるのはさすがですね。

いまや、スマホゲームでのアイテムを購入するために、毎月何万円使った児童がネットで話題になる時代です。ひょっとしたら、仮想通貨の元はこのアイテム課金ではないかと思います。また、アバターという自分の分身として画面上に登場するキャラクターと現実の自分との乖離は、これから未来において由々しき問題となるような気もします。

27年後の近未来が仮想世界でみんなが生きがいを見いだす世界では無いと、実世界での幸せが本当の幸せだとスピルバーグは言いたかった映画だと思いました。

2018年4月30日レディ・プレイヤー1